アウトバウンドセールスへのチャレンジ

  • 戦略
  • セールス

Helpfeelの洛西さんから非常にありがたいお話が聞けたので、熱量が高いうちに書き残しておく。

長いことmicroCMSはProduct-led Growth戦略で一切セールスを行わないスタンスを貫いてきた。

MRRは順調に成長しているが、俗に言うT2D3といった水準には届かない。
売上の伸び自体は増加していても、成長率自体は下がってきているといった状況。
(売上が増えれば当然成長率は厳しくなってくる)

グローバルのPLG企業を見てみても、PLGと言えどセールスは必要だということは分かっている。

Product-Led Growthでやっていく|柴田 和祈
ここ最近、スタートアップ界隈で急速に話題になっているのがProduct-Led Growth(PLG)だ。従来のセールス中心の売り方とは異なり、プロダクト中心の売り方となる。
https://www.mythinkings.net/product-led-growth

セールスには高単価が必要

よく言われるのは、低単価だとセールスの人件費の元が取れない。
月20万円以上の単価は必要。

microCMSは高めのAdvancedプランでも月20万円には届かない。

そうなるとセールスは必然的にEnterpriseを取る必要がある。

microCMSはハイコードなプロダクトで、導入の際には必ずエンジニアによる実装が必要である。
導入の規模が大きければ大きいほど、ここのコストは大きい。
Enterprise規模になると、それこそ1年以上の制作期間がかかる。

リードタイムが長すぎる問題だ。

この部分はmicroCMSテンプレートである程度は解消される想定でいる。

制作部分も一緒に請け負う、またはパートナー企業に流すなど手段はいくらでもある。

とにかくアウトバウンドなセールスを試す

社内のほぼ全員がエンジニアなので、セールスが苦手。苦手だからやりたくない。

セールス以外のクールな方法で会社を伸ばしていくことをずっと考えてきた。

そんなこんなで本気でセールスに向き合わずにここまで来てしまった。

インバウンドだけでここまで来れているなら、アウトバウンドもできないわけがない。

とにかく試せという話。

あくまでエンジニア向けのプロダクト

我々は「エンジニアの武器を作る」というミッションを掲げている。

最高なエンジニア集団でありたいという想いもある。

エンジニア向けのプロダクトを作っていることに誇りを持っている。

いわゆる無料プランを閉じる、料金表をなくす、などは絶対にやりたくない。

あくまでクールなプロダクトで戦いたい。

最高なプロダクトをセールスによって、適切な顧客に届けるだけだ。

引き続きプロダクトに重きを置きつつ、能動的に売りにいくことにもチャレンジしていきたい。

柴田 和祈 Twitter GitHub
株式会社microCMS 共同創業者 / デザイナー兼フロントエンドエンジニア / ex Yahoo / 2児の父 / 著書「React入門 React・Reduxの導入からサーバサイドレンダリングによるUXの向上まで 」

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