エンジニアリング領域に関しては言うまでもなく、AIによるサポートは日々強まっている。最近はClaude Codeが非常に盛り上がっている。

一方でエンジニアリング以外の領域については依然として調査や壁打ち文脈でのAI利用に止まっていると感じている。
オフライン領域は今後訪れるであろうロボットの普及で大幅に改善されるものと考えられる。
ビジネス領域はおそらく現状でもやれないことはないが、正直あまり着手できている人が多くないというのが実情ではないだろうか。

マーケ、セールス、カスタマーサポートなどにおいては一つの業務に複数のツールが絡んでくるケースが多い。
弊社でいうと、Slack / Notion / HubSpot / ClickUp / Google Workspaceあたりがよく使われている。
定型業務を自動化するためにはこれらを横断的に操作する必要があり、やりたいことに対してそれぞれのAPIが開放されているか確認しつつ、良い感じにワークフローを組んでいく流れとなる。
非エンジニアが上記の作業を実施する難易度は高く、ここがなかなかビジネス領域にAIが組み込まれない理由であろう。

エンジニア領域ではSupabaseやmicroCMSなど、すでに複数サービスを連携してコード実装が可能となっているので、近い将来、ビジネス領域でもAIが勝手に連携してくれるとは思う。
しかしSlackやNotion, HubSpotあたりはAPIにアクセスするためにAppを作成する必要があり、APIアクセスさせるスコープを制限する必要がある。管理者ではない場合は管理者の承認が必要。そのあたりが現状の全自動化にストップをかけている感じはある。

ただこれに関してはやれば良いだけではあるので、今は自分自身でいろいろ試してみている。
最近はDifyを使っているが、HTTPリクエストをワークフローに組み込めるので、基本的にどんなものでも作れそうな感覚はある。
無理にAIを使わなくても、単にAPIを繋ぎ込んでいくだけで自動化できるケースも多い。
ワークフローの中で人間的な思考が必要な部分（文章作成や推論など）のみをAIに任せていくのが良さそうと思っている。

ビジネス領域は定常的な業務がすべて自動化され、お客さんとのコミュニケーションにのみ集中できるようになれば成功であろう。
お客さんとのコミュニケーション部分までAIが入ってくると、相手もAIだった場合によく分からないことになってくるので、そこだけは残るのではないかと思っている。（そもそもコミュニケーション部分では確認や承認といった会話が多いはず）